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患者さんはあなたの整骨院に何しに来ているのか？
さて、一言からお話をします。
この一言が最も大切です。
は？痛みを取るためでしょ？しびれがあるならしびれを取るため。それ以外何があるの？
確かにその通りです。
でも、もう少し深く考えてみて下さい。
多少しびれ、痛みがあっても日常生活に困る事がなければ治療しなくてもよくないですか？
わざわざお金を払ってまで治療をする必要は無いのではないですか？
例えば、
ぎっくり腰や寝違い等に関しては今すぐにでも痛みをとってほしい。
少しでも症状が緩和してほしい。
そんなふうに考えているでしょう。
急性の患者さんにおいては2つの考え方があります。
今まで全く痛くなかったのに急に痛くなったので、症状を改善してほしい。
今まで痛くて急激に痛くなってしまった。 これが複数回続いてしまい、再発をしないようにしてほしい。
この時点でこの2人の目指している、希望しているところが変わってきます。
慢性の方においても同じことがいえます。
ずっと前から痛くて、その痛みをとりあえず今すぐに取って欲しい。
以前かr慢性的な腰痛があり根本的に治したい。
慢性的な腰痛があり、今は痛みが少なくなったけれども、再発をしないように早めに治療してほしい。
いろいろな欲求があります。
痛みがあるから治せばいいんでしょ。
というのが明らかに違うのがわかると思います。
違うと言うよりもそれだけではないと言う方が正しいかもしれません。
痛みやしびれをとることも大事だけれども、それ以外の欲求をきっちりと聞いて提案する必要があると言うことです。
私のところにきたある１つの事例
以前私が治療していて、腰痛で悩まれていた患者さん。
全部で8回の治療しました。
もともと10の痛みがあったが、1もしくは2程度にまで軽減していきました。
明らかに可動域が増えているし、日常生活の中でも痛みがほとんどなくなっている。
でも患者さんはあまり満足していません。
こちら側が症状良くなり、メンテナンスの提案をしたときに患者さんからこのように言われました。
実はこの方腰痛を治しに行きたいのですが、山登りが最終的にしたい。
と言う欲求がありました。
実は私山登りをしたいということをカルテに書き忘れていて、そのことをほとんど話をしていませんでした。
痛みは良くなっているし、症状も改善している。
でもこの形は最終的に山登りがしたい。
ここが大きな間違いだったんです。
治療が間違っていると言うよりも、この形の欲求をしっかりと汲み取ることができなかったことが最大の失敗です。
最終的にはそこから修正をして、患者さんには満足していただき、目標が達成したので治療を終了としています。
言い方は悪いですが、多少症状が痛みがあっても、この方に関しては山登りができればそれでオッケーという部分も少なからずありましたました。
ある治療家がセミナーに来た本当の理由
同業の方を例にしてお話をします。
私が開催しているセミナーに参加されている先生のお話です。
その先生はリピート率に悩まれていました。
売り上げを上げるために来ていたと言うことを最初はおっしゃっていました。
でも、よくよく話を聞いていると初回の割引をかなりディスカウントをしていて、1回目の金額は980円。
2回目の金額を7700円と言う金額をいただき、新規集客からリピートへの導線を貼っていました。
そこでリピートをしっかりと学べばリピート率が上がり売り上げが上がるのではないか。
と言う希望で私の所へいらっしゃいました。
リピート率を上げると言うのはもちろんなのですが、そもそも論でこの方の場合ディスカウントをしすぎてしまい、リピートにつながらない。
ということが大元の原因でした。
で、この方は最終的に何がしたいかと言うと、大幅なディスカウントをしなくてもリピートが取れるようにしたい。
ということです。
新規集客から直していきたいと言う悩みでした。
先程の患者さんの例で言うと、
腰の痛みを取りたい。本当の理由は山登りができるようになりたい。
と言うことになります。
治したいとかリピート率を上げたいと言うのは大枠ではあっているのですが、患者さんの話をしっかり聞かないとわからない部分でもあります。
この様に人は痛みを治したいという理由とは別に、違う欲求もあります。
ここを患者さんに聞けることができると患者さんとの信頼関係はかなり上がっていきます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
痛みを取ったり痺れを改善する事は、治療家として当たり前のことかもしれません。
それだけでなく、痛みを取るだけではなく、なぜ治療院に行きたいのか。
我々にどのような期待や希望を抱いているのか。
そのことをしっかりと理解する必要があります。
全員が完全にあるわけでは無いですが、痛みだけにフォーカスをすると私の失敗のように患者さんの症状は改善しても、気持ち的に満足は全くしていない。
そのようなことになってしまいます。
今回の質問に関しては、初回に出ることもあれば、2回目、3回目などのように信頼関係がある程度できてからお話しする方もいらっしゃいます。
頭の片隅に常に置いている状態で、問診や治療を行うようにしていきましょう。
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